技術士二次試験の学び方
技術士二次試験は、知識をたくさん覚えた人が合格する試験ではありません。
問われるのは、次の力です。
現場や社会の課題を見つけ、経営工学の考え方で整理し、実行可能な解決策として説明する力。
このサイトでは、その力を次の流れで身につけます。
学び方の全体像
Step 1
過去問を見る
まず問われ方と頻出テーマを確認します。
Step 2
キーワードを使う
用語を課題、解決策、リスクへ変換します。
Step 3
答案骨子を作る
設問形式に合わせて構成を組み立てます。
Step 4
原稿用紙で見る
文字量、改行、段落の見え方を確認します。
学習フロー
このページで伝えたいこと
技術士二次試験の学習は、次の4つに絞ると進めやすくなります。
- 過去問から、問われ方を知る
- キーワードを、答案で使える形にする
- 答案フレームに沿って、構成を作る
- 原稿用紙の中で、伝わる文章に整える
知識を増やすだけでは不十分です。
大切なのは、知識を 課題、解決策、リスク、倫理、持続可能性 に変換できることです。
技術士二次で必要な3つの力
1. 課題を見つける力
問題文には、必ず背景があります。
人手不足、物流制約、品質不正、DX、サプライチェーン、カーボンニュートラルなど、社会や産業の変化が背景にあります。
まずは、そこから 何が経営工学上の課題なのか を見抜く必要があります。
2. 解決策に落とし込む力
課題を挙げるだけでは答案になりません。
必要なのは、経営工学の手法を使って、実行可能な解決策にすることです。
たとえば、次のように考えます。
- 生産性の低下には、IE、標準化、設備稼働率、OEEを使う
- 在庫問題には、ABC分析、安全在庫、S&OP、MRP、ERPを使う
- 品質問題には、QMS、工程能力、管理図、是正処置を使う
- 物流問題には、拠点配置、WMS、TMS、共同配送、モーダルシフトを使う
用語を知っているだけではなく、どの課題に、なぜ使うのか が重要です。
3. 答案として伝える力
技術士二次試験では、考えたことを答案用紙の中で説明します。
そのためには、次の観点を落とさないことが重要です。
- 多面的な課題
- 最重要課題
- 解決策
- 効果
- リスクと対策
- 技術者倫理
- 社会の持続可能性
つまり、答案は作文ではなく、技術者としての判断の説明です。
このサイトでの学び方
このサイトでは、次の順番で学ぶことをおすすめします。
Step 1:過去問の問われ方をつかむ
まずは、過去問を見て、どのようなテーマが問われているかを確認します。
頻出テーマや設問パターンを知ることで、学習すべきキーワードの優先順位が見えてきます。
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Step 2:キーワードを答案で使える形にする
キーワードは、単語の意味を覚えるだけでは足りません。
答案で使うには、次の形で整理します。
- 定義
- 背景
- 経営工学上の位置づけ
- 課題としての使い方
- 解決策としての使い方
- リスクと対策
- 技術者倫理・持続可能性との関係
たとえば「S&OP」を学ぶなら、単に販売計画と生産計画の調整と覚えるのではなく、需要変動、在庫、供給能力、部門間調整をどう結びつけるか まで考えます。
Step 3:答案フレームに当てはめる
技術士二次試験では、問題の型ごとに書き方が変わります。
このサイトでは、主に次の答案型を使います。
| 答案型 | 使う場面 | 学ぶべきこと |
|---|---|---|
| 必須科目Ⅰ型 | 社会的課題・複合課題 | 多面的課題、最重要課題、解決策、リスク、倫理 |
| 選択科目Ⅱ-1型 | 用語・手法説明 | 定義、特徴、メリット、デメリット、適用場面 |
| 選択科目Ⅱ-2型 | 業務遂行・手順説明 | 調査、進め方、留意点、関係者調整 |
| 選択科目Ⅲ型 | 課題解決・提案 | 課題設定、解決策、評価、将来展開 |
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Step 4:原稿用紙の中で伝わる文章にする
内容が良くても、答案用紙に収まらなければ得点につながりません。
技術士二次試験では、原稿用紙の中で次のことを意識します。
- 見出しを短くする
- 一文を長くしすぎない
- 改行で空白を作りすぎない
- 重要語を答案の前半に置く
- 設問の順番に沿って書く
このサイトでは、24字×25行の原稿用紙プレビューを使い、答案の見え方を確認できるようにしています。
2枚答案の場合、単純な1200字ではなく、見出しや改行による空白を考慮して、1100〜1150字程度 を目安にします。
Step 5:模範答案例で書き方を見る
答案例は暗記するものではありません。
次の観点で、問題文の条件がどのように答案へ展開されているかを確認します。
- 問題文の条件をどこで拾っているか
- 経営工学用語をどこで使っているか
- リスクと対策をどう対応させているか
- 技術者倫理・持続可能性をどう接続しているか
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Step 6:自分で書いて練習する
最後に、答案型を選び、自分で骨子を作って本文を書きます。
書いた後は、課題の具体性、解決策の妥当性、リスクと対策、倫理・持続可能性が入っているかを確認します。
関連ページ:
まず取り組むべきこと
最初にやることは多くありません。
次の3ページから始めてください。
このサイトの使い方
このサイトは、読むだけの教材ではありません。
過去問を見る。
キーワードを整理する。
答案骨子を作る。
原稿用紙で確認する。
改善点を次の答案に反映する。
この繰り返しで、答案作成力を高めていきます。
最後に
技術士二次試験の学習で大切なのは、完璧な知識をそろえることではありません。
大切なのは、限られた時間と答案用紙の中で、
何が問題で、なぜ重要で、どう解決し、どのようなリスクに備えるのか
を、技術者として説明できるようになることです。
このサイトでは、そのための学習導線を用意しています。